Illustratorファイルを「バージョンやPC環境を気にせず」展開できる形に保存したい!
llustratorで作成したファイルを後日、バージョンやPC環境を問わずに開けられるデータ形式にして保存したい場合は、どうすれば良いのでしょう?
通常、取引先や印刷業者などの納品先には「OSとIllustratorのバージョン確認」してから保存するものですが、何らかの事情で確認できないままデータ送信しなければならない状況があったと仮定します。
1)再編集しない前提で必ず開けられる方法
●Illustratorデータを「X-1aのPDF形式」で書き出すことです。
※開かないと言われたら最新のAdobe Acrobatリーダーをダウンロードしてもらってください。
2)再編集を前提としている場合の方法
●配置画像は「埋め込み(リンクはNG)」してPDF互換オンのAI形式で保存する。
※必ずしも正解とはなりません。開かないと言われた時点でバージョン確認を。下位バージョンと思われます。
●送信先が印刷業者でオンデマンド印刷で無ければ配置画像はリンクのままPDF互換オンのAI形式保存でOK。
(配置画像を差し替える可能性があるようなら尚更)
[リンク切れが起こらないよう下記2点、要確認]
・ファイルはすべて「1フォルダ」にまとめる。
・ファイル名・フォルダ名に使用不可な文字(半角/など)が入ってないか確認する。
●1フォルダに「配置画像ファイル」と「AIファイル」同梱した状態でフォルダごと圧縮する。
●出力見本としてPDFファイルを添付する。(画面キャプチャでもOK)
3)ロゴデータ単体のみで良い場合の方法
・EPSファイルがベクターなら、Illustratorで開いて、PDF互換オンのAI形式で保存し直す。
・EPSファイルがラスターなら、Photoshopで開いて、最高画質のJPG形式など、取引先の環境で読める形式で保存し直す。
※但しIllustrator8のような古い環境で無ければアスキーかJPG形式で圧縮保存する。(Photoshop EPS形式の保存でバイナリは不可)
[ ベクター・ラスターの判別方法 ]
・EPSファイルをIllustratorで開き全選択して「パス」データであれば「ベクター」→ Illustrator EPS形式。
・EPSファイルをIllustratorで開き全選択して「パス」でなければ「ラスター」→ Photoshop EPS(ビットマップデータ)
中にはベクター・ラスターが混在している場合もありますが、通常「ロゴ」は、拡大縮小して様々な媒体に使い回していくものなので、Illustratorで解析できるベクターデータが多いです。(勿論、Illustrator形式では無いベクターデータも存在します。)
ちなみにIllustratorドキュメントにIllustratorデータを「埋め込む」と、IllustratorドキュメントにIllustratorの「パス」データを「貼り付け」した場合と同じ状態になります。