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【 PSD形式 】画像をPhotoshopが無い環境で編集したい時
DTPデザイナーやWebデザイナーでなくともインターネットの普及にともなってSNSやブログ投稿やビジネスシーンで画像を編集する機会は多くでてきます。
さまざまな場面で画像のやり取りをしていると、フォトショップで編集されたネイティブ拡張子【 PSD形式 】の画像を入手することもあるかと思います。
Photoshopは高額なソフトゆえに、お持ちでない方も多くいらっしゃるかと思いますが、そういった場合でも、
- ファイルを開けて中身を閲覧したい...
- 編集、修正したい...
- 他の形式( JPEG形式など)の拡張子に変換したい...
など、さまざまな事情により対処に迫られることもあるかと思います。
素直にフォトショップを使うのであれば、
- ヤフオクなどで「中古ソフト」を格安で購入し編集する
- Adobeサイトで個人情報を登録し「無料お試し期間1ヶ月内」に編集を済ませる
- Adobeサイトで個人情報を登録し「有料で契約」して期間を気にせず編集する
などが王道ですが何となく面倒で気おくれするかもしれません。
そこで「無料フリーソフト」の出番です。フォトショップと「互換性」のある”画像編集ソフト”を活用すれば気兼ねなく思う結果を得られる可能性は出てきます。
【 完全無料 】フリーソフトで「PSD形式」画像を編集する
フリーソフトでも十分にPSD形式の画像ファイルを扱えて「他の拡張子(JPEG形式等)」での保存も可能なソフトは複数あります。
Photoshopのような感覚でカンタン便利に編集できる無料の画像編集ソフトを使ってぜひ【 PSD形式ファイル 】を編集してみてください。
とりわけ安全で代表的な画像処理ソフト を紹介したいと思います。
【 1 】GIMP2(ギンプ2)
「Windows」で動作する定番の画像処理ソフト。
多機能性が魅力でレイヤー機能やエフェクト、ブラシなどが豊富に揃っています。
GIMPは基本的に「英語版」ですが、GIMP2であればインストールすると自動で日本語版になるようです。
【 2 】Pixia(ピクシア)
「Windows」で動作する、フルカラー専用のペイントツール。
【 3 】XnView(エックスエヌビュー)
「Windows」で動作する「JPEG / BM / GIF / PNG / RAW / TIFF / WMF / ICO」といった500種類以上の画像を表示できるマルチメディアビューワー。
画像ファイルやビデオファイルを「閲覧、変換、作成、編集」可能です。
編集は、トリミングやリサイズ、明るさ・コントラストの自動調整など、多彩な機能を備えています。
以上は、Windows版の場合ですが検索すると他にも色々あるかと思います。
ただし、PSD形式と一口に言っても編集方法などタイプが色々ありますから、各フリーソフトとの相性の問題で上手く開かない場合もあります。まずはWeb検索でそれぞれの特徴を把握してから試してみることです。
また、人気のフリーソフトであっても{更新・配布終了したサポート外}の古いソフトや{危険そうな匂い}のするソフトにはくれぐれもご注意ください。「ソフト名 危険」等の検索でご確認ください。
【 4 】Mac環境であれば「プレビュー」機能
Mac環境であれば、PSD形式は「プレビュー」で開けられファイル画像の確認が可能です。
また、そこで簡単なカラー調整やサイズ変更をして「JPEG形式」書き出しなどのファイル形式の変更もできます。
【 5 】Illustrator(イラストレーター)
Mac・Windowsどちらでも、Illustratorが使える環境であれば、Illustratorで開けて多彩な編集機能で文字乗せしたりして「JPEG形式」で書き出してみては如何でしょう。
元の「PSD形式ファイル」と完全に同じ状態とは限らない
いずれにせよPhotoshop同等に使えるフリーソフトではありません。これらは応急措置であり妥協案となります。
また、各ソフトの編集作業は使い慣れていないと使い辛いものです。
留意すべき点は、
「PSD形式データが作成された状態」と「別のソフトで開いた時のデータの状態」が、まったく同じかどうかは、元データの状態を知っている人でないと分からないという点です。
元データの保存状態によりますが、格納されているデータを「正常に展開」「処理」できなければ、
・レイヤー構造が再現できなかったり
・統合されたり
・レイヤースタイルが消えてしまったり
・ベクターデータがラスターデータに変換されたり
・クリップ状態が解除されたり、
等の不具合が出る可能性はあります。
正常に開けているか?の比較は、別ソフトで「新たに書き出したデータ」を{元データの状態を知っている人}に確認できれば安心です。
また、どうしても同じ状態で編集したい場合はPhotoshop同バージョンか、それ以上のバージョンで開いて編集作業するのが一番です。
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