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【 SAI 】と【イラストレーター】を連携させて絵を仕上げる
イラストを描くのが好きな方が”自然な筆使いのイラストを描画できる「SAI」”などのペイント系アプリで描き慣れてしまうと、紙に手描き感覚で描く感覚に近いので手放せなくなるそうです。
そこで「SAI」と「イラレ」の両方を使い分けて
- イラスト描画は「SAI」
- 文字入れは「イラストレーター」
というふうに編集された方がおられました。
ところがイラストレーターで最終的に完成させたその画像を「JPEG保存」した後で「データサイズを小さくなり画質が劣化していた」というトラブルがあったそうです。
【 SAIで描いた絵 】をイラレで開いて「”最高画質”でJPEG保存」したが ” 画質が劣化 ” その経緯
具体的な流れで説明しますと
- SAIで描いたイラストを「 解像度300 1辺の800pixelでJPEG保存」した後に
- Illustratorで 開き直し「文字入れ」→「書き出し」 → 「JPEG保存」 → 「解像度72 1辺の193pixel でJPEG保存」すると
イラストがとても小さくなってしまった!というわけです。
ところが「以前に同様の方法で保存した時には問題はなかった」そうで、今回こうなった原因はサッパリ分からないといいます。
どういうことか検証してみたいと思います。
画像は基本的に「JPEG保存」すると劣化する
まず画像は”最高画質”を設定しての「JPEG保存」でも基本、劣化するという事実を念頭に置いておく必要があります。
「以前に同様の方法で保存した時には問題はなかった」ことが疑問とのことでしたが、前述のイラストレーターでの保存の際の「解像度の数値」を見る限り”デフォルト設定の「72dpi」”のままで「JPEG保存」しているので当然、劣化が起こるわけです。
以前と異なりひどい劣化画像になってしまったのは、SAI保存で多少なりとも劣化した「JPEG画像」をさらにIllustratorで開いて編集後、再度「JPEG保存」で書き出し…という作業を複数回、デフォルト設定のまま繰り返していたことが原因と考えられます。
保存する際の「解像度と圧縮率の設定値」にはくれぐれも気を付けてください。
劣化しない”画像形式”のオススメは「PSD形式」保存
”画像を劣化させないオススメの方法”は「SAI」の保存形式にある「PSD形式」保存を選択することです。
「PSD保存」はPhotoshop専用の拡張子ですから次の編集作業は(Illustratorではなく)Photoshopがオススメです。Photoshopでの編集後にまた「PSD形式」保存すれば何度繰り返し保存をしても劣化は起こりまません。
最終的には「JPEG画像」で書き出すとしても、すべての編集を終えてから「別名保存 → JPEG保存」で書き出しすれば劣化を感じない美しい画像に仕上がります。
その場合「SAIやイラストレーターの元データ」は置いておくのが鉄則です。後日、修正・編集が必要になった際にJPEG劣化の前の「生データで作業」することができるので元データは基本的に必ず取っておきましょう。