【 印刷業界:用語 vol.1 】校正・色校・初稿・初校・校了・内校・外校・責了…それぞれの意味は?

【DTP業界の専門用語】校正・初稿・初校・校了・内校・外校・責了とは?

データチェックPC上で広告デザインが完成すると次は、依頼者にデータチェック(校正)と、承諾(校了)をいただく必要があり、校了が済んだデータは印刷所へと送られます。

印刷作業はこのデータを持ってスタートします。

今回はこれらデータチェックの過程で使われる様々な専門用語意味使い方について整理しておきたいと思います。

【校正】こうせい
  • 印刷するデザイン原稿のチェック作業のことです。印刷所に回す前に 字句や内容、体裁、色彩の不具合などに誤りがないか確認します。
  • 「この内容で印刷してもよろしいですか?」と確認する意味でも使います。
  • 印刷物の字句や内容を 修正して不備を正す作業 そのもの に対して言い表す場合もあります。
【色校正】いろこうせい
  • 発色の確認を行うための校正です。色校(いろこう)とも言います。
【初稿】しょこう
  • 作者(デザイナー)の 最初の”原稿” で 修正前の原稿 のことです。
    ※後に修正した原稿に対して初稿と言い表します。
【初校】しょこう
  • 依頼者(校正者)が校正するためにプリントした「校正刷り」は、複数回に渡って繰り返し校正されることがあります。その 最初の校正 を 初校 と言います。
  • 初校用に校正刷りされた 用紙そのもの を指して 初校 と呼ぶ場合もあります。
  • 依頼者がチェックしながら 修正指示を赤ペンで書いて「印刷会社に戻す」ことは 初校戻し と言います。
    初校戻しを受け取った印刷会社は、赤字部分を訂正 して再度、著者に渡します。
  • 依頼主に渡ったその校正の順から、初校、再校、3校、4校…と呼ばれていきます。
【内校】うちこう
  • 校正刷り発注者渡す前に 印刷会社側が事前に行う校正刷りで、色調・誤字・脱字などをチェック(校正)することです。多くの修正を避けるための重要な確認作業となります。
【外校】そとこう
  • 依頼者(クライアント側)が行う校正のことです。
【校了】こうりょう
  • 最終確認となる校正が完了し「印刷OK、これで印刷にかかるように!」という意味合いで使います。「校了に回す」とは、校正が全て終了したので処置をする と言うことです。
【責了】 せきりょう
  • 責任校了の略で、訂正箇所が少ない時に 印刷業者に責任を持たせて修正してもらい校正を完了させる ことです。

<どの程度の修正で責了となるか?>
この加減は印刷所発注者(クライアント)との信頼関係の度合いによって違ってきます。

長年の付き合いで築かれた深い信頼関係があれば、例え修正箇所が多くても発注者側から「ここら辺をちょいちょいっと手直しして印刷願います。いつもの具合で後はお任せしますね。」という感覚で依頼され進めていけるのですが、逆に信頼度がソコソコな関係であれば完璧に近いところまで確認されていないと責了に至ることはありません。

【責了紙】 せきりょうし
  • 責了の承認を得た校正刷りのことです。
■備 考

校正中このように、校正の種類だけをとっても様々ありますから面倒な気もしますが、全ての工程はミスを防ぐために培われてきた知恵の結集です。

校正作業で気を抜くと、刷り上がった後に意外なミスに気付くことがあり「しまった!」と後悔しても手遅れですから、クレームや刷り直し等が生じることを避けるには「人の作るものに ミスは付きもの」と肝に銘じて、各工程を注意深く複数人で複数回、確認作業をしながら進めることが基本となります。

そして、これらの積み重ねが結果的には依頼者からの信頼を勝ち得る近道ともなって来るのです。