イラレデータを印刷すると「配置画像の周りに薄い枠状の色が付いていた」理由について

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Photoshop・Illustrator「CS4」での作業でトラブルが…

印刷すると画像の周りに「枠状の薄く白い色が付いて印刷」されていた件

先日の記事イラレデータを印刷すると{配置画像の周りに薄い枠状の色}が付いていた理由について解決策3案をお伝えしていたのですが、今回はその補足記事となります。

Adobeソフトや周辺機器は発売以来、次々とバージョンアップがなされ個々の作業環境が余りにも異なる中で前回の方法では上手くいかない事例が発生しました。

状況としてはフォトショでクリッピングマスクをかけて切り抜いた画像をイラレに配置したにも関わらず、印刷すると画像周りに枠状の薄く白い色が付いて印刷されていたのです。

その白い枠は、切り抜いた画像の形ではなく、四角いキャンバス状の枠でした。

バージョンはPhotoshop・Illustratorそれぞれ「CS4」です。

写真をPhotoshopCS4を使いパスで囲みマスクがけしたものをpsdデータに保存後、IllustratorCS4を開いて、着色してあった背景の上に配置したのでしたが、PCプレビューでは何ら問題なかったのです。

カラーを「CMYKモード」ではなく「RGBモードで保存し直したり、eps保存して試してみたのですが画像の周りに白枠が出てしまうのです。

商業印刷物時のRGBモードでの保存について

「RGBモード」での保存は、商業印刷時ではトラブルの元ですからNGです。
JPGやGIF、PNG保存の画像は「RGBモード」のみの為、商業印刷時には不向きです。

印刷カラーは「CMYK」で識別していますから、基本的に配置する画像も「CMYKモード」に変換 → Photoshop(PSDかEPS)形式のレイヤー画像として保存 → Illustratorに配置とするべきです。

アルファチャンネルを利用した方法で解決

それでは、アルファチャンネルを利用した方法を解決策として追記したいと思います。

Photoshopには色や透明度、選択範囲を保存するアルファチャンネルがあります。

これは写真の中のIllustratorに読み込みたい部分を選択 → アルファチャンネルとして保存した画像」をIllustratorに配置する方法です。

【 制作手順 】

  1. Photoshopで写真の中の Illustrator に読み込みたい部分を選択する
  2. 選択範囲を反転→Delete」キーを押して背景部分を削除し透明にする
  3. 選択範囲を反転
  4. 「ウインドウ」→「チャンネル」を選択して「チャンネルパネル」を開く
  5. 「チャンネルパネル」下部にある「選択範囲をチャンネルとして保存」ボタンをクリックし「選択範囲を保存」ダイアログボックスを表示させる
  6. チャンネル名を入力して「OK」をクリック→選択範囲がチャンネルとして追加される
  7. PSDで保存後、Illustratorへ普通にPSDデータを配置する

以上が補足情報となります。良ければお試しください。

 

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