【 出版社 】は今でも80%以上が東京って本当?

印刷製本・出版社は今でも80%以上が「東京」という事実をご存知でしょうか?

東京ビル街

新聞は地元・各地で印刷・即配達しますけど、雑誌や単行本などの印刷・製本は今も昔も変わらず東京近辺なんです。

ネットの発達で昔と違って、作者の元原稿自体はどこからでも東京へのデータ送信で受け取れますし、書籍納品の為の配送スピードも格段に向上しているので、要求されるリアルタイム性に余裕が有りますから 費用が掛かっても 東京でまとめて製本 → 地方に輸送できているのが現状です。

日本の出版業界は商品アイテム数が膨大で、日本全国に出版社は約4,000社・書店は約16,000店と多数存在していて刊行されている定期雑誌だけを調べても約3,000誌もあるのですが、日本全国の出版社数は約8割が東京に集中していて、ほとんどの大手は東京です。

出版物の流通は【 出版販売会社(取次 – 本の問屋)を介すルールとなっていますので、製本された出版物は印刷工場から書店に直接届けられるのではなく一旦、出版販売会社を通すのです。

また、その【 取次 】は、全体のおよそ7割の占有を持つ「東京の大手2社」が行っていますので、どうしても東京基点の一極集中型・物流となってしまうという訳です。

出版物を【 取次 】に通す理由は何?

では、出版物は何のために取次を通さねばならないのでしょうか?

そもそも、出版物が全国どこでも同じ価格なのは、日本の【 再販売価格維持制度 】が「定価販売」を義務付けしているからですが、このルール管理の役目を果たしているのが【取次】ということです。

また【 再販制度 】の規則によって、読者の公平な機会確保のために「雑誌の発売日」は基本、”同一地区同時発売”が原則となっていて徹底されていますが、それも、この制度によるものです。


このような事情で東京起点となる出版物は全国各地の書店ヘの「運搬コスト」が重荷になって来ますので遠方になればなる程、採算面で厳しくなります。

このままでは「読者の公平な機会確保の為の規則」の筈が、逆にアダとなって地域による運送格差で出版物の価格に反映されかねない事態となるのです。

そこで運搬手段は、安価な方法が考案され、遠方地域の各書店への運搬各地域の運送会社と契約して各取次の出版物を共同配送することで、コストダウンを図っています。

遠方・各地域への取次の枠を越えた配慮です。

こういった事情から、理想とも思えた「地域各地での印刷・製本」や「地域各地を基点とした流通」の実施は非効率的でコストダウンに繋がらないので、出版各社の80%以上が東京に集中したままという現状です。