Photoshopで制作したファイルを「Illustratorファイル」に変換して納品したい

2017年11月23日

Illustratorファイルで納品

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【クラウドソーシング】” Illustratorファイルでの納品限定 ”案件について

ネット上で不特定多数の人に ”企業や個人が業務を発注（アウトソーシング）”する業務形態として「クラウドソーシング」がという業務形態があります。有名どころでは”ランサーズ”や”クラウドワークス”でしょうか。

そこで「イラスト関連の仕事依頼」を見ていますと「Illustratorファイルでの納品限定」といった案件があります。

これって「Photoshopで描いたイラスト」は対象外でしょうか？

イラストの仕事にチャレンジしようと考えてランサーズなどで良さそうな案件を見付けても”納品条件”が「aiファイル限定」といった場合に

といったことがあります。

ところが、Photoshopには「 Illustratorへパス書き出し」という機能がありますので

Photoshopで描画したイラストは「Illustratorファイル」として納品できるのでしょうか？

そもそも「AIファイルでの納品が必要な理由」は何なのでしょう？

クライアント側が納品後に、自由にIllustratorでパス編集や修正ができるからでしょうか？

そう考えると、Photoshopで描いたイラストであっても「 Illustratorへパス書き出し」で「ai形式」出力すれば結果は同じと思えます。

応募する際の「補足事項」に

と記しておけば可能ではないでしょうか？

結論から申しますと、納品依頼に【 ai形式】が求められる理由は、

では「Photoshopで描いたイラスト」を「Illustratorへパス書き出し出力」した場合はどうでしょう？
結果としては、

Illustratorで編集可能な形式にはなるものの、中身は「線の塗り」も「中の塗り」もない「単なる軌跡」を書き出すのみです。書き出された”単なるパス情報”には、線も無ければ色も無く、作成した本人でなければ編集のしようもありません。

つまるところ、Photoshopで描いたイラストでは「Illustratorファイルの代替え納品」は出来ません。

Photoshopの「Illustratorへのパスの書き出し」をAIファイル形式に変更したところでIllustratorで開き直すと、ただの真っ白な画面です。Illustratorで「Ctrl+Y」コマンド（システムへの指示）にて確認すると、塗りのないパスだけがあるのです。

では一体、このような不要コマンドは何のために存在するのか？と疑問に思うところです。

昔の話になりますが、PNGや生のPhotoshop透明レイヤーなどの透明画像は、Illustratorに配置やペーストができなかった時代がありました。

しかし、そういった時代に、これら「パスの役割」は、Illustrator上で配置した「（真四角の）Photoshop画像」をマスクするために欠かせないコマンドだったのです。

そういった事情があったとしても、透明画像が闊歩する現代のバージョンに「そんな不要なコマンドをまだ残す必要があるのか？」と不思議に思うものですが、昔の書類を最新版で開いたときに「操作作業の互換性を残すためのもの」という意味があります。

Illustratorはすでに30年近い歴史がありますが、例えば２０年前に制作したIllustratorファイルを”現代の最新バージョンで再現したい時”に修正作業が昔と同様にできないと困るわけです。

何の用途にも使えない意味不明のコマンドも結局のところ必要があって存在しているのですね。

よって、” Illustratorファイルでの納品限定 ”案件は、Illustratorで制作ください。